サンパッチシート　　　　　　紫外線硬化型シート


「サンパッチシート」は紫外線硬化型エポキシアクリレート樹脂をガラス繊維で強化した薄いシート状のプリプレグシートです。紫外線を照射するだけで速やかに硬化でき、FRPパーツの補強・割れ、ヒビ等の補修、鋼板の腐食部分の補修等を簡単に行なうことが出来ます。

　　特長

太陽光や簡単な紫外線蛍光灯の照射で簡単に硬化し作業性が良い。
太陽光や紫外線に当てなければ、常温にて数ヶ月保管が可能。
スチレン臭の飛散が少なく環境性良好。
離型剤を混入していないため、シート硬化後の2次積層及び表面処理、後塗装が容易である。
シート自体に粘着力があるので補修する母材への貼りつきが良い。
液状樹脂を使用するハンドレイアップ等の補修方法に比べて取り扱いが容易である。
　

物性値
項目	物性値	項目		物性値
強化材含有率	25～32％	曲げ弾性率	7.8GPa
引張り強さ	115MPa	衝撃強さ	45KJ/㎡
引張り弾性率	8.8GPa	吸水率	0.06％
破断伸び	1.5％	透水率	0.00％
曲げ強さ	235MPa

光源の種類と硬化時間
光源からの距離、入射角、サンパッチ表面の汚れなどの条件により、硬化時間は異なりますので、下記表の硬化時間と紫外線強度を参考としてください。予備試験で確かめてから「硬化時間」を設定してください。
光源の種類	照射条件	季節	硬化時間（参考）		紫外線強度（参考）
太陽光	晴天時 AM10-PM4	4～9月	15～30分	3,000～10､000μＷ／cm2
		10～3月	20～40分	1,000～5.000μＷ／cm2
	曇天			1,000μＷ／cm2未満の場合硬化不良の恐れあり
紫外線蛍光灯東芝・松下等ケミカルランプ・捕虫器用蛍光灯	40W H=200～300㎜		20～40分	1,000～2.000μＷ／cm2
本資料に記載されている全ての数値につきましては、あくまでも代表値であり、保証値ではありません。

　　取り扱い方法

基材によっては接着しないものがありますので、あらかじめ基材との硬化接着試験を行い、

接着を確認した後、作業を行なうようにしてください。

　　取り扱い注意事項

硬化時は発熱いたします。火傷には充分ご注意ください。
取り扱い時には保護具（眼鏡、手袋、長靴、保護衣）を着用してください。
施工を行なう際には、換気を充分にしてください。
中毒症状が出たり気分が悪くなったときは、直ちに医師の診察を受けてください。
食べられません、幼児の手のとどかないところに保管してください。
使用中は火気厳禁です。
　

紫外線硬化型FRPプリプレグシート サンパッチシート

光源からの距離、入射角、サンパッチ表面の汚れなどの条件により、硬化時間は異なりますので、下記表の硬化時間と紫外線強度を参考としてください。予備試験で確かめてから「硬化時間」を設定してください。

紫外線硬化型FRPプリプレグシート
サンパッチシート